2012年03月02日

書評:いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力


 コメント欄に「 宮崎正弘さんのメルマガに書評が 」とbunnさんに教えていただきましたので、全文をご紹介します。


  ♪
馬淵睦夫
『いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力』
(総和社)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 元駐ウクライナ兼モルドバ大使、前防衛大學教授の馬淵氏は、その豊富な国際経験を土台に、日本人の底力と心意気を伝える。外務省官僚のなかには、骨のある愛国者がいることを読書人は知る。
 「日本の奇跡の復興は、日本人一人一人の高貴な精神とものづくりの精神、つまり「作りかえる力」だと馬淵大使は規定される。その作りかえる力の源泉は「和と「共生」だ。
 そして、と馬淵氏は付け加えた。
 「この二つの価値観が外国の文物を輸入するに当たって日本の実情に逢うかどうかを取捨選択する場合の座標軸となるのです。和と共生の伝統的価値観にあわないものは、たとえ日本に導入されることがあっても決して根付くことはありません。これらの伝統的価値観が日本国家のあり方、すなわち日本国家を成り立たせる根本原理を決めている」
 そして次のように指摘される。
 マックス・ウェーバーなんぞより遙かに早くに、職業の倫理を説いた経済学を主唱した日本人思想家がふたりいる、と。
 鈴木正三と石田梅岩である。この二人は、
「主として仏教や儒教の観点から日本人の勤労の倫理を理論的に考察しました。かれらの思想が日本的な資本主義精神の源流となり、明治の殖産興業から戦後の奇跡的復興にいたるまでの経済発展をもたらした勤勉の哲学の先駆け」であり、「世界がまだフランス革命や産業革命を経験していない十七世紀から十八世紀のはじめにかけて、ヨーロッパから遙かに離れた日本において、資本主義を先取りするような先見の明のある思想家が」江戸時代に日本に輩出したのである。
 したがって新市場主義とかグローバリズム、TPPの開国とか日本の伝統とは無縁のこと、主張するはバカの骨頂、これからは「開国ではなく鎖国」するべきと馬淵睦夫・元大使は主唱されている。
   △
posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 08:11| Comment(0) | 読書感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。