2010年10月02日

尖閣問題「時代の触覚」古田博司



 筑波大学大学院教授の古田博司さんから今月9日に発売の『歴史通』11月号に「時代の触覚」が連載されるとご連絡をいただきました。その第一回に尖閣問題を取り上げたそうです。
 今回、その「触り部分」を、書き下ろしていただきましたのでご紹介します。
     坦々塾事務局 大石朋子

<尖閣問題「時代の触覚」>
   
  
    坦々塾講師会員 古田博司  

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 日本政府が中国の領海侵犯について、「これは文明(日本)に対する野蛮(中国)の挑戦だ」と、まず世界の檜舞台で宣言することである。「われわれは野蛮には屈しない」と。

 日本には中国が文明国だという、はなはだしい誤解がある。文明国だったのは、古代のことだ。せいぜい12世紀の宋代までのことで、あとはそれまでの文物の反芻が腐りきって20世紀まで続いた。だから文化大革命で過去の遺物の破壊が必要だったのである。

 しかし、東アジア情勢が悪くなってくると、これまで国際上の性善説だった、日本のリベラリストたちも安穏としてはいられない。経済はグローバル化したが、世界中がどんどん国単位になってきている。冷戦後、世界は無極化したのだから当然である。だが、そうなると、日本のリベラリストたちも単体では存立していられなくなる。彼らは右と左へと分かれ、性悪説の東アジア政治に巻き込まれていくことだろう。

    


 
posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 01:00| 東京 🌁| Comment(0) | ゲストエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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