2009年12月20日

「天皇は国家公務員か」を読んで 池田 俊二



   「天皇は国家公務員か」を読んで

        坦々塾会員 池田 俊二


 足立誠之さんと河内隆彌さんの「天皇は國家公務員か」、感銘深く拜讀致しました。實に鋭い御指摘で、小澤發言を論理的につき詰めれば國家公務員といふことになりますね。更には政權與黨の小澤幹事長の方が天皇より上といふことにもなります。癪に障りながらも、このやうな筋道の通つた考へは、私には到底できませんでした。お二人に深甚なる敬意を表します。

 ところで、「筋道の通つた考へ」といへば、數日前、この問題について、全く別の視點からですが、ある先輩の筋の通つたお教へに接して、目から鱗の思ひを致しました。

 先輩曰く「日本國内ではとかく天皇を輕視しがちだが、諸外國の國家元首や最高指導者からは天皇拜謁の強い要望が常にある」。「國際序列では、エリザベス女王やローマ法王でさへ天皇の下座になることが多い」(その具體的事例が、國ごとの儀禮に即して説明してありました)。

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      ダイアナ妃

 私ははっとしました。天皇が世界の中で、それほど高い位置にをられる(高い價値を持つてをられる)とは、それまで考へてもみなかつたからです。

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      オバマ大統領


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      タイの王族、ソムサワーリ殿下

 そこで、先輩に申しました「天皇の世界的權威、威力は核兵器にも劣りませんね。習近平に對しては、天皇に拜謁を乞ふなら、東支那海から一切手を引け、あるいは、(支那が)北朝鮮を脅迫して、責任を持つて拉致被害者全員を日本に歸させろくらゐの條件をつけてもいいですね」。 實際、支那共産黨内で熾烈な權力鬪爭にあけくれる習近平には、それほどのプラスだ、恩に着せてやるべきだと思へてきたのでした。

 ところが、先輩から「そんな露骨なことを言つてはいけない」と嚴しく叱られてしまひました。

 そして諄々と諭されました。曰く「今囘の事件は、小澤がどうの30日ルールがどうのといふこと以上に、日本の子供に天皇の國際的價値を認識させるまたとない機會」「中國が共産主義を國是とするなら、天皇は第一の打倒對象。また中國の日ごろの主張からすれば、天皇は日本による中國『侵掠』の大元締のはず。その共産主義『被侵掠國』の最高幹部の一人が、なんと天皇陛下に會ひたいといふことの意味を考へる必要あり」「天皇陛下はさういふ存在なのだといふことを國民はもつと認識すべきだ」等々。

 私は直ちに先輩に對してシャッポを脱ぎました。もつとも、私は國家要路にあるわけでなく、一市井人(從つて、自身には失ふべきなにものもなし)なのだから、要路にある方々が天皇の「價値」を十分認識してゐないと思はれる場合、多少「露骨な」指摘をしても、國益を害することはなからうとの思ひもありましたが。

 皆樣はどうお考へでせうか。



posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 00:42| Comment(1) | ゲストエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

池田様

 今の時代は、混雑した電車の中でも幅をとって座る人や、お年寄りが居るのが見えていても、自分の子供を座らせる人がいます。

 法律では決まっていませんが、日本人は「徳」を持っていましたので、【「決まり」という名のお約束事】を守ってきました。

 今の時代は悲しいかな法律や校則のように文章になっている、そして罰則があるものしか受け入れない悲しい国民になってしまったようです。

 【決まり】はルールであって、日本人なら守ることが出来る「お約束」なのです。

 本当の日本人ならば、他人の都合も考えます。自分の利益だけを考えて行動・発言をする人を、私は許しません。

 相手を見下したような態度をとり続けていれば、今に歴史が裁いてくれると信じています。

 私も駄目なものは駄目と言える、そういう付き合いの出来る人間関係を築いて行きたいと思います。
 
    亀天@坦々塾事務局 大石


Posted by 亀天 at 2009年12月20日 11:47
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