2012年02月20日

「いま本当に伝えたい感動的な『日本』の力」馬渕睦夫


皆 様 へ

   坦々塾会員 馬渕 睦夫
     (元ウクライナ大使)


 厳しい寒さが続いておりますが、お元気でお過ごしのことと思います。


 さて、この度、総和社より、私の著書

「いま本当に伝えたい感動的な『日本』の力」が出版されることになりました(2月24日発売予定。1050円)。

感動的な「日本」の力 表紙.jpg


感動的な日本の力注文書.pdf

  この本はいわゆる回想録ではなく、また学術的な研究書でも、歴史書でもありません。私の40年余にわたる外務省生活の経験を踏まえ、私が再発見した『日本』について読者に宛てたメッセージです。


 昨年の東日本大震災は正に国難でしたが、実はそれ以前にわが国は国難に襲われていたように感じます。この未曾有の大災害から日本が真に復興するためには、もう一つの国難を克服することがどうしても必要になります。そのような視点から、わが国が古来持っていた民族の智慧である「造り変える力」を発揮して、日本の再生を実現すべきであるとの真摯な思いを、私自身の言葉で綴ったものです。


 本書は、現在の有事の時にあって、祖国日本が世界から尊敬される国であり続けるために、私達は何をすべきかについての私なりの答えであり、祈りでもあります。

 そのような思いを坦々塾の皆様に是非ご理解いただきたいと念じ、本書を案内させて頂きました。ご笑覧いただければ、大変幸甚に思います。


 最後になりましたが、皆様の一層のご活躍をお祈り申し上げます。


平成24年2月吉日    馬渕睦夫


posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 15:53| Comment(2) | 新刊のご紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

第二回の全集刊行記念講演会中村敏幸


   第二回の全集刊行記念講演会

  「個人主義と日本人の価値観」を拝聴して
    

    坦々塾会員 中村 敏幸

 先生が「ドナルド・キ−ン氏を初め、日本学を研究する西洋人は皆女性的であり、西洋では生きられない人達ばかりである」と仰ったことを拝聴し、日本は尚武の国と言われて居りますが、日本文化は本来「たをやめぶり」を根底に持つ「ますらをぶり」なのではないかと思うに至りました。
 古事記によれば、皇室の御先祖である天照大御神は姫神様ですし、須佐之命の御乱行を咎めることなく、ただ悲しまれて岩戸隠れをされたおやさしい神様です。自然の恵みに抱かれて育まれた日本は、自然から一切恵みを受けない荒漠不毛の沙漠の酷烈さから生まれたユダヤ・キリスト教による対抗的戦闘的な精神文化〔和辻哲郎の「風土」三つの類型より〕の欧米諸国に対し、「たをやめぶり」を失うことなく、決然と「ますらをぶり」を発揮して戦うことを運命づけられているように思います。
 因みに、「たをやめ(たわやめ)」と云う言葉は、「古事記(上つ巻)」の岩戸隠れの段に「速須佐之命天照大御神に白したまはく、我が心清明き故に、我が生める子手弱女を得つ」とあり、また、天孫降臨の段に「天照大御神、高木神の命以ちて、天宇受賣神に詔りたまはく、汝は手弱女なれどもい向かふ神と面勝つ神なり」とありますのが初出であり、「ますらを」と云う言葉は古事記にはなく、万葉集以降のように思います。
 アメリカはペリ−来航以来今日まで、日本に対して真に友好的であったことはただの一度もなく、戦後は一貫して日本の精神的基盤の解体とアメリカの属国化を工作し、かつ、円高ドル安による為替介入、日本の米国債購入などによって日本から富を奪い続けました。
 先生は近著「天皇と原爆」の巻末に於いて「アメリカは落ち目になっているだけに、いわば手負い獅子で、これからもっと恐ろしい事態が来る危険性が控えているのです」とお書きになっておられますが、私は、昨今のTPP問題も「ワシントン会議」と同一線上にあるアメリカの策略であり、環太平洋に於いて、アメリカにとって都合の良い枠組みの構築強要を謀る、云わば「現代版ワシントン会議」ではないのかと思って居ります。
 先生はかつて「日本の孤独」という御著作を表され「日本よ孤立を恐れるな」と訴えられましたが、「これからもっと恐ろしい事態が来る危険性が控えている」今日、我が国には友好的な隣国とてなく、宿命としての孤独に耐え、自らの弱さを自覚克服し、決然と「ますらをぶり」を発揮し、眥を決して戦うことが求められており、危機は迫っているように思います。

                               以   上
posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 17:43| Comment(0) | ゲストエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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