2010年05月05日

台湾に古き良き日本を探して 松山久幸


    <台湾に古き良き日本を探して

        坦々塾会員 松山久幸

 4月の上旬から中旬に掛けて、台湾を訪問しました。外を歩けば少し汗ばむ程度の実に温暖な陽気でした。  今回は桃園県忠烈祠(旧:桃園神社)を訪ねてみたかったのです。台北駅から各駅停車の電車に乗り7ツ目か8ツ目の桃園駅で降り駅前からタクシーで6〜7分のところにその神社はあります。  入り口の石段を上ればもうそこは日本でした。上の笠木だけは外されてはいるが石製の立派な鳥居がまず目に入ります。手水舎、社務所、狛犬、神馬などもそのままである。本殿は扁額こそ台湾式に置き換えられ、祀る対象が台湾の烈士になってはいるものの然程気にはならない。外観は当時のそのままの姿を留め、清楚で静謐な境内はまさしく日本そのものと言ってよいと思います。            
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 戦後、蒋介石政府から破壊命令があったにも拘らず、当時の桃園県長や桃園市長らによる存続の強い働き掛けと住民投票によって、辛うじて残されたものだという。戦前、台湾には68箇所の神社が存在したが、この桃園神社を除き悉く取り壊されてしまった。                                            名越二荒之助先生編著の「台湾と日本・交流秘話」は「桃園神社はきわめて貴重な神社であることに変わりはない。それは単に、建物が建築当時の様子にほとんど変わらず残っているからばかりではない。当時の姿のままに残そうとした、日本時代を知る台湾の人々の心にこそ私たちは思いを馳せるべきだろう」とそれを高く評価しています。親日台湾人の思いが我々日本人にストレートに伝わって来る稀有な空間といってよいでしょう。       

 帰途、台北駅地下通路で映画「海角七号」に主演した范逸臣の大きな宣伝用看板に偶然出くわした。当ブログにて「海角七号」を紹介したものとして、台湾との不思議な縁に驚かされる。  翌日訪れた台北市西門町の「紅楼」や昨年8月オープンした龍山寺近くの「剥皮寮」も古の日本時代を彷彿とさせてくれる。                                           
 盗用ばかりの上海万博を見るよりかは、心和む台湾の方を私は是非お薦めしたい。


                                    平成22年5月5日 
                                         坦々塾会員 松山久幸
posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 21:00| 東京 ☀| Comment(12) | ゲストエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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