2010年02月21日

日米関係F 浜田 實


日米関係F 和佐隆弘氏の論 聞き書きメモ

    坦々塾会員   浜田 實

 そんなことでは、アメリカの正体を見極めることもできず、永遠にアメリカを誤解し、永遠にアメリカの奴隷下に甘んじ、冨を収奪されることになる。アメリカを超えなくてはいけない、というのはそうおいうことである。
それはシナー朝鮮(小中華)の関係にも似ていると言えるだろう。日本は「国富」の概念規定はできていない。
以上のことをカレル・ヴァン・ウォルフレンが『日本/権力構造の謎』(上・下、早川書房、1990年発刊)で、西洋人の感覚で詳しく書いている。
 彼は日本の政治、経済が文明的でないことを、官僚支配をアドミニストレイター≠フ分析を通して、我が国における「システム(権力構造)」の問題として捉えている。
 もちろん彼の考え方を100%肯定するわけではないが、彼は日本人が不得手とする「分析」手法で、文明化しえない日本社会の体質を見事なまでに論理的説明を加えている。日本人として悔しいが、首肯できるところも多い。しかし彼の指摘していることは、私が彼が来日した1972年の時点で、既に新聞、雑誌で論じてきたことでもある。今思えば、訳文の確認(日本人向けの適切な言葉指導)をしたことが懐かしい。
 彼の英文の著作の日本語訳を手伝った関係から、彼を大阪へ招き、日経センターや関西財界人、阪大でのシンポジウムを企画した。日経の社宅の我が家で2晩泊まり、10人ばからいの仲間と酒盛りの一夕をもつことができた日経人生を感謝する。と同時に、この幸運を私物化せず、人類の公共財化したいと願うばかりである。

 ウォルフレンの本は世界20か国の言葉に翻訳されている。外国の政治、経済のエリートたちは、この本を通して日本の権力構造を見ている、しかし日本の官僚、学者、ジャーナリスト達は、この本をして単に「日本バッシングの本である」と裁断して、体質改善に生かすことを自ら拒み、無視してきたのである。哀れなのは、事実を知らされない一般国民である。官民癒着による「臭いものに蓋を」を行ってきた。50年前以来の私の叫びは、まさにこの体質に対する訴えであった。とりわけ、その邪魔と情報隠しをやってきた経済紙「日経」の不作為は許せないものがあるのではないか。
 私「もはや日経を潰すしかない」と繰返して呼号するのも、日経が今まで通り、善良な国民を欺いて。マッカーサーが言った「日本人12歳」説を固守せんとしているからである。その先はアメリカの隷属国家化と国民の「(間違った)情報鎖国化」を延々と続けさせることになり、日本弱体化の永久奴隷化を助長するだけだからである。

                                                                               (続く)

*この後の予定

  ・アイア・コッカのメッセージの意味
  ・内憂外患ということ(ブレジンスキー)
  ・ビッグバン10年の総括
  ・アメリカによる経済原爆の意味
  ・「国際非常時経済権限」とは?
  ・「奔馬と御者」・・・など     
posted by 坦々塾事務局大石朋子 at 02:00| Comment(0) | ゲストエッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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